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グラススタジオチロのコトノハ

吹きガラス工房「グラススタジオチロ」のブログです。 H.Pはこちら→http://glasstiro.fc2web.com/

ガラスが透明な訳

よく質問される事柄ですが、
「何故ガラスは透明なんですか?」

…う~ん、返答に困ってしまうことがシバシバ。
ちょっと一言では説明できないのと科学系に疎いためですが、
なるべく簡単に説明すると下記のような要因であります。

元々シリカ(珪砂)という原料には少量の鉄分が含まれています。
まあ元は白い砂浜の砂のようなものですから。

その鉄分が溶解によって薄緑色に発色してしまうため
(板ガラスの色がまさしく、です。)
緑の反対色である黄色系の原料を配合する必要があります。
これを消色といいます。

普通の物質では色を重ねるとどんどん暗い色(色の三原色)になりますが、
ガラスは光を通すため光の三原色の原理で透明にすることが出来ます。

また加える材料によってガラスの質が変わってしまうので
注意が必要らしいです。ここから先は難しいのでパス。

さて、透明~とは無関係ですが、所謂クリスタルガラスは
鉛配合のガラスのことです。
当然普通のガラスより比重も重くなり、鉛の特性でもある「柔らかさ」
を兼ね備えることが出来ます。
ガラスが柔らかいとは「溶解温度が低い&加工の際、削りやすい」ことで、
カットガラスや切子ガラスにて
用いると研磨の工程が短縮できます。
カットガラスの断面が煌くのも鉛ガラスの特性です。

万能なクリスタルに唯一の難点が。
製品になってからもごく少量ずつ鉛成分が溶け出すことです。
ちなみに健康に害はない程度だそうですが、
鉛は身体からほとんど抜けませんから怖いですよね。
また溶解が困難なため(特殊な施設が無いとそれこそ危険。)
個人の工房ではノンクリスタルが多いです。
うちもノンクリスタルのガラスです。

よく「クリスタル」は高級品だと思っている方が多いので補足です。
変な(失礼!)100均のガラスには注意が必要ですよ。
どんな材料か分かりませんから。
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  1. 2005/09/09(金) 22:15:59|
  2. ガラスについて
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